写真に思う
2006年 05月 30日
書いて何になるかはわからないのだけれども、自分の中で答えを出したいから書くのかもしれません。
人に読まれようが読まれまいが一向に関係なしで書いてみようと思います。
僕は「写真って本物以上に綺麗にはならない」と思っています。
ならば写真は本物以下かというとそうではないから厄介で、困りものなんだと思います。
この矛盾したモノが写真なんかなぁ。
僕は今回の仲間の作品群の中で一つ二つ自慢できることがあります。
それは・・・SEASONSの仲間たちの「撮影マナーの良さ」と「作為的な写真が皆無」ということだと思います。
作品をご覧になった方々の中には「どうやってこの作品を撮影したのか?」という疑問が沸くモノがあるかと思います。
たとえば僕のアケボノソウの写真ですが今回よく質問を受けましたので一例に・・・。
あの写真は、「湿原の木道から小川の太陽光反射を利用したモノ」です。
花は切り取らず、湿原には入らないで撮影するというスタンスを続けていれば、何かアイディアは生まれるモノだとこの時強く思いました。
そうすることにより、撮影者側にとって、より印象に残る作品となるし、罪悪感もない。これからも続けていきたいスタンスです。
そして、珍しいモノが感動を呼ぶという錯覚は困りもの。絶滅に瀕している植物を積極的に取り上げないということ。
自分の記録としては残しますが、八幡というきわめて限定的な範囲での撮影条件の中で、希少過ぎる植物を作品として出すことをためらいます。
今まで数多く植物の盗掘を見てきましたから・・・珍しいモノがいい作品になるとも限りませんしね。